【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください】
絶対に必要な器具(最低限必要なもの)
ここではクサガメや水棲カメの飼育にあたって必ず用意してほしいものを紹介していきます。
逆にこれさえ揃えばとりあえず飼育は可能という物です。
水槽(飼育ケース)
飼育のためのケースはカメの生活スペースになるものです。
サイズや種類をしっかり考慮して選びましょう。
水槽に関する詳しい記事はこちら↓
クサガメ飼育時の水槽・ケースの選び方|サイズや深さ・メリットデメリット含め最適なものを解説
クサガメ飼育水槽の設置する場所|屋内と屋外でメリット・デメリットを解説
クサガメ飼育の水槽を置く台の選び方|水槽台と家庭用ラック・床置きを比較して解説
水(水場)
クサガメなどの水棲カメは水中で過ごす時間が長いので水場所が必要です。
泳ぐ目的以外にカメの飲み水にもなるので、常に水が綺麗な状態を心がけましょう。
またクサガメはエサを食べる時は、食べた餌を飲み込むために水が必要です。汚れた水はカメも飲まないので、脱水症状や病気などの健康にも影響してしまいます。
水に関する記事はこちら↓
クサガメの水換えのやり方|頻度や注意点・水槽掃除のポイントを解説
陸地
甲羅干しをしたり、休んだりする場所として必要です。
クサガメは足を伸ばして甲羅干しをすることが多いので、最低でも甲長よりやや大きい陸地を作ってあげましょう。
↓我が家ではレンガを重ねて陸にしています。
クサガメのエサ
カメのご飯です。ペットショップなどで購入ができます。
カメさんのサイズに合わせてエサのサイズもいくつかあるので、ちょうどいいサイズの餌を選ぶと良いです。
1日に2〜3回、出来るだけ決まった時間に与えます。
ある分食べてしまうので、控え目にあげましょう。
目安として一回にカメの頭の大きさ分くらいの量が最適と言われています。
↓カメの大きさによってエサもサイズ分けされて売っています
紫外線ランプ(屋内飼育時)
屋内で飼育する場合に必要です。
屋内だと日光浴ができないので、紫外線を浴びる量がどうしても不足してしまいます。
そのため代わりに、紫外線を発するランプを設置する必要があります。
↓紫外線ランプ
関連記事→甲羅干しがなぜ必要なのか?
↓電球本体
↓クリップライト本体
すだれ・よしず(屋外飼育)
屋外で飼育する場合に必要です。
日陰を作って強い日差しから逃れたり、フタの代わりにもなるので脱走や天敵に襲われたりの心配が減ります。
中和剤(カルキ抜き)
水槽の水に水道水を使う場合には、カルキ(塩素)が含まれているのでカルキを抜く時に使います。
↓カメ用の中和剤(テトラ レプトセイフ)
あると良い器具(用意できれば理想なもの)
ここでは用意しておくことでクサガメの飼育環境をより良いものにしてくれる器具を紹介していきます。
隠れ家となるシェルター
クサガメは物陰に隠れたりすることを好むので、隠れ家となるとシェルターを用意してあげると落ち着きます。
また常に人目に晒されるとカメもストレスになるの場合があるため、水槽内で落ち着かないときにシェルターを入れてあげると効果的です◎
↓カメ用のシェルター(1000〜2000くらいで買えます)
フィルター(濾過器)
水を循環させ、汚れやゴミを濾過して綺麗な水質を保つための器具です。
クサガメは水をすぐ汚すので濾過器などを使わない場合は2日に1回は水換えが必要になります。
濾過器を使うことで水換えの間隔を伸ばすことができ、飼い主の負担を軽減してくれます。
水槽を動かしたり、水換えの度に水槽からカメを外に出す回数も減り、水質の変化も緩やかになるのでカメのストレスの軽減にもつながる器具です。
またニオイの軽減にもなります。
↓我が家のフィルター(濾過器)エーハイムフィルター500
大容量のものがオススメです。
濾過器(フィルター)の詳しい記事はこちら↓
クサガメ飼育にオススメの水槽濾過器(フィルター)を紹介|種類や性能を詳しく解説!
カメや熱帯魚に使う水槽の濾過器(フィルター)について|役割や必要性・仕組みを解説!
クサガメの水槽濾過器(フィルター)の選び方|選ぶ基準や種類ごとの実践経験も交え解説!
エアポンプ
水中に空気を送ることで水の循環(流れ)をつくり、水流ができることで水の腐敗の速度などを緩めニオイ発生を抑えます。
またエアポンプ用の簡易的な濾過器と一緒に使うことでより水質を維持するパワーが上がります。
その他の濾過器と併用すると効果がより上がるので、オススメです◎
水中に酸素を補給してくれるので、濾過バクテリア定着や活性化にもなるので水質維持の強い味方です。
↓エアポンプ(静かなものがオススメです)水作 水心
↓エアポンプで動く投げ込み式の濾過器
掃除前だったので汚くてすいません!汗
↓便利なセットもあります
砂利
砂利があるとことで水槽内でカメが滑らず水底を歩いたりすることができます。爪研ぎの代わりにもなるので、爪の伸びすぎ防止にもなります。
しかし砂利の隙間に汚れが溜まりやすく掃除に一手間かける必要があります。
放置すると水質悪化やヌメりやニオイの原因になるので注意しましょう。
他にも、砂利があると騒音の原因にもなるので考慮して使うことをオススメします。
砂利に関する詳しい記事はこちら↓
クサガメや半水棲カメの飼育に砂利は必要なのか|有り無しのメリット・デメリットを解説!
ライト(照明)
屋内の暗い部屋などで飼育する場合はあると良いと思います。
紫外線ランプを使用している場合は使わなくても大丈夫ですが、紫外線ランプだけだと若干暗いため気になる方は補助的に使うといいです。
また鑑賞の質をあげるだけでなく、ライトを使うことで日光の代わりに昼夜の時間感覚や体内時計を整えさせることできます。
不規則な点灯・消灯は避けましょう。
水中ヒーター・ヒーターカバー(冬季)
水槽の水温を温め一定に保ってくれるので、冬眠できないサイズの小さいカメ、カメを冬眠させない場合に使います。
秋口になると気温の低下とともにカメの活性も下がるので、動きが鈍くなりエサ食いも悪くなります。水中ヒーターを入れ水温を上げることで寒い時期でもエサを食べてくれるようになります。
↓温度調整が可能なヒーター(ヒーターカバー付き)を使っています。
水中ヒーターを使うときに必ず用意して欲しいのが、ヒーターカバーです。
水中ヒーターをカバーなしで使ってしまうと、カメがヒーターに触れた時に火傷をしてしまう恐れがあるからです。
またカバーをつけることでカメの硬い甲羅に当たってしまっても破損しづらくなります。
↓カバーを外すとこんな感じ。
ヒーターに関する詳しい記事はこちら↓
クサガメや半水棲カメに使う水中ヒーターの使い方・選び方!実際に使った感想や失敗談を紹介
クサガメ(半水棲カメ)冬眠させないで飼育する方法・注意点を解説|ヒーターやバスキングライトを使った冬の飼育
カメ飼育のヒーター使用はいつからいつまで?夏は必要?お答えします!
水槽用ファン・扇風機(夏季)
夏場の暑さ対策に水槽用のファンがあります。
市販の小型の扇風機でも代用できますが、水槽に取り付けるための形をしていないため少し設置には工夫が必要です。
また風量が強すぎる場合もあるので注意して使いましょう。
夏場にエアコンの効いた部屋で一緒に飼育する場合は使う機会が少ないかもしれませんが、部屋を締め切りエアコンを切って外出する場合はファンを回してあげると熱中症対策になります。
↓我が家で現在使っている扇風機
↓過去に使ってきた商品または類似品
夏の暑さ対策に関する詳しい記事はこちら↓
クサガメ夏の暑さ対策|屋内と屋外の最適水温を解説・対策オススメグッズも紹介
水槽のふた
ふたがあることで水はね、脱走の防止、屋外で飼育する場合はカラスなどの天敵避けにもなります。
冬場には保温の役割にもなり、水中ヒーターを入れる場合には水の蒸発を緩めてくれる役割も果たしてくれます。
夏には熱がこもってしまうので密閉しすぎないように注意しましょう。
↓我が家ではガラスのフタを2枚で使用してます。
温度計・水温計
どのくらいの気温・水温で飼育をしているかを知ることで、カメの活性具合と温度の関係を把握することができたり、ヒーターや扇風機を入れたりするタイミングの目安にもなるため結構重要です。
特に冬場にヒーターを入れている場合は、万が一の故障の時などに気がつくきっかけになります。
例えば、真冬に水中ヒーターが故障し突如作動しなくなってしまった場合にも、普段から水温計をチェックしていれば早く気がつくことができます。
逆にコントロールが効かず水温が高温になっている場合にも同じです。
真冬に水中ヒーターが突如効かなくなると、一気に水温が下がってしまいカメが体調を崩す原因にもなるので、日頃からちゃんと作動しているか温度のチェックはするようにしましょう。
↓オススメのデジタル水温計(テトラ デジタル水温計)
その他にあると便利な器具
ここでは飼育する上で持っていると掃除の時などに効率良くなる器具、ちょっとした時にあると便利なグッズなどを紹介していきます。
水換えに関する記事はこちら↓
クサガメの水換えのやり方|頻度や注意点・水槽掃除のポイントを解説
水換え用ポンプ・ホース
水換えの時にいちいち水槽を動かすのは、重労働だと思います。
また、ガラスの水槽を使っている場合は破損のリスクにも繋がるため、ポンプとホースは必須です。
水換え用のポンプ・ホースがあると水槽を動かさずに簡単に水を抜くことができるのでかなり楽になります◎
バケツ
水換えの時に抜いた水をいれたり、新しい水を運んだりする時にあると便利です。
また水槽のお掃除中にカメを外に出す場合、バケツに入れて逃げないようにするためにも役立ちます。
掃除用スポンジ・ブラシ
器具の掃除や水槽のぬめりやコケなどの汚れをとる時にあると便利です。
アクリル水槽を使用している場合は専用のものを使いましょう。
甲羅用のお掃除ブラシ
甲羅干しをよくしていても、甲羅にコケが薄っすら生えたり・汚れがたまったり・ぬめりが出たりすることがあります。
そのような時のために、柔らかめのスポンジやブラシがあると良いです。
カメの体を傷つけないように柔らかめのものを選びましょう。
軽く擦ってあげると大抵の汚れは取れるので、たまに甲羅をブラッシングして甲羅の清潔を保ってあげましょう。
我が家では柔らかめの歯ブラシを使っています。
自動餌やり機(フードタイマー)
時間とエサの量を設定して自動で餌やりをしてくれるものです。
規則正しい時間にエサをあげたい場合や不規則なスケジュールでちゃんと餌やりができない時に使うと便利です。
数日程度の旅行や出張などでカメにお留守番をしてもらう時にも役立ちます。
プログラムタイマー
主に照明や紫外線ランプのオンオフに使います。
規則正しい時間に点灯消灯することでカメの体内時計を狂わせないようにすることができます。
ライトの消し忘れや付け忘れを防ぐこともできるので便利です。
プラケース(虫かご)
カメが入るサイズのプラケースを用意しておくと掃除中にカメを入れておいたり、動物病院に連れて行く時などの移動に使えます。
また万が一水槽が破損した時のための一時的な避難場所としても使えます。
水質検査薬
水質を日頃から細かくチェックしたい方は使うことをオススメします。
延長コード・マルチタップ
飼育器具が増えるとその分必要な電源も増えていきます。
その時のために延長コードやマルチタップがあると便利です。
飼育器具まとめ
・絶対に必要な器具(最低限必要なもの)
水槽(飼育ケース)
水(水場)
陸地
エサ
紫外線ランプ(屋内飼育時)
・あると良い器具(用意できれば理想なもの
隠れ家となるシェルター
フィルター(濾過器)
エアポンプ
砂利
ライト(照明)
水中ヒーター・ヒーターカバー(冬季)
水槽用ファン・扇風機(夏季)
水槽のふた
温度計・水温計
・その他にあると便利な器具
水換え用ポンプ・ホース
バケツ
掃除用スポンジ・ブラシ
甲羅用のお掃除ブラシ
自動餌やり機(フードタイマー)
プログラムタイマー
プラケース(虫かご)
水質検査薬
延長コード・マルチタップ
このように一覧にするとたくさんありますが、優先順位を忘れずにまずはクサガメを飼育するに上で最低限必要な器具から揃えていきましょう。
一度に買うと出費にもなり、使い方を覚えるのにも苦労します。必要に応じてひとつひとつ揃えていき、飼育ライフを充実させていきましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!