クサガメや半水棲亀の首や脚に白い皮膚のような膜が付いているのは病気?脱皮と水カビ病の違いを解説!

クサガメの飼育方法

クサガメや半水棲亀の脱皮と水カビ病の違いと見分け方!白い皮膚の膜や対処法について解説

クサガメ飼育歴13年のYamaです!

カメさんを飼育していて、首や脚の周りに白いものが付着していて気になったことはないでしょうか?

ベロベロめくれるた皮が多くあると病気じゃないかと心配になると思います。

 

実はこれ、脱皮した皮膚もしくは病気の可能性の2つが考えられます。

この記事では、クサガメや半水棲亀の脱皮と水カビ病の違いについて解説していきます。

【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの半水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください◎】

 

皮膚の様な膜の正体:脱皮もしくは水カビ病

亀の首や脚に付く皮膚の様な膜の正体は、脱皮して剥がれた皮膚・水カビ病の2パターンが考えられます。

脱皮の場合は特に心配ありませんが、水カビ病の時は亀さんの命に関わる場合がありますので早急に対処しましょう。

 

脱皮と水カビ病の見分け方

皮膚の脱皮と水カビ病は少し見分けが付きづらいですが、しっかり観察すれば見分けがつきます。

 

脱皮の場合:皮膚の様な薄い膜がひらひらしている

皮膚が剥がれたものなので薄い膜の様なものが首や脚の付け根にひらひらしてくっついている状態です。

脱皮のシーズンになると自然に剥がれ落ちるので、水槽の中にも膜のかけらが浮遊しているのが見られます。

脱皮の時期は個体差があり、5〜10月くらいの暖かい時期が多いです。

 

皮膚の脱皮の場合は、カメさんを水中から出して剥がれた皮を確認しようとしても体に馴染んでしまうのでほとんど見た目ではわかりません。

脱皮の場合は、いつも通り元気で餌もしっかり食べます◎

我が家のとんちゃんは年間2回は皮膚の脱皮(甲羅の脱皮とは別)をしています。

脱皮シーズンは水槽内に剥がれた皮膚がたくさん浮遊するので水がすぐ汚れます。汗

 

↓実際の脱皮した皮膚の画像

クサガメ 脱皮した皮膚

 

↓水面に浮かんでたりします

クサガメの脱皮した後の皮

 

↓網で救ってあげましょう◎

クサガメ 脱皮

浮遊した皮は網ですくって回収してます

 

水カビ病の場合:綿(わた)の様な塊がふわふわしている

首や脚の付け根にふわふわした白い綿(わた)の様なものが付着している状態です。甲羅にも感染している場合は甲羅が白っぽくなります。

水カビ病の場合は、カメさんを水中から出しても白いものが付着しているのがわかります。

水カビ病になっている場合は、カメに元気がなかったり食欲が落ちたりといった症状も出るので、動きや餌の食べ具合にも注意して観察しましょう。

 

 

カメが水カビ病になる主な原因:日光浴不足・水質の悪化

カメさんが水カビ病になる主な原因としてあげられるのは、日光浴不足水質の悪化によるものです。

それでは水カビ病にならない様に対策を見ていきましょう。

 

予防1:しっかり甲羅干しさせて日光浴不足を解消

クサガメなどの半水棲亀は必ず甲羅干しによる日光浴(紫外線)が必要です。

甲羅干しには、身体を乾燥&殺菌させる役割があります。

 

しっかりできていないと、身体や甲羅の乾燥と殺菌が十分にできず、甲羅にぬめりが出たりと不衛生な状態になります。

この様な状態が続くと水カビ病を発症してしまいます。

 

屋外で飼育していても、水槽内にしっかりと亀さんが甲羅干しできる場所がないと、身体が常に湿った状態になってしまい水カビ病になることが十分にありえます。

ですので陸場のスペースはしっかり確保してあげましょう。

屋内で飼育している場合は、陸場を確保した上に紫外線ライトを設置して十分な紫外線を浴びられる環境を作ることが大切です。また、定期的に日光浴をさせてあげることも予防の効果があります。

 

予防2:水質を綺麗に保つ

こまめな水換えを行い水質を綺麗に保つことも水カビ病予防には大切です。

ちゃんと陸場を設置し甲羅干しがしっかり出来るように環境を整えても、水質が悪いと意味がありません。

特に残り餌を放置すると、残った餌に水カビが発生します。そこから水カビ病に感染する場合もあります。

 

夏場は特に水が腐りやすいので注意が必要です。

また冬場は亀の活性が落ちるので、水質が悪いと感染しやすくなります。

ヒーターを使わず飼育する場合は注意しましょう。

 

カメが水カビ病になった時の処置

水カビ病になってしまったら、まずは亀さんを水槽から出して身体にくっついている水カビを綿棒である程度取り除きましょう。

その後、暖かい場所でしっかり日光で甲羅干しさせて身体を乾燥させてあげます。目安は1時間程度。

(夏場は熱中症に注意です)

 

屋内の場合は紫外線ライトとバスキングライトを設置してあげると効果的です。

(冬場は、亀さんが冷えてしまうので屋内がおすすめ)

水槽の水は毎日交換し清潔に保ち、水温はカメさんの活性が高くなる25℃以上にしておくと良いです。

それでも症状がよくならない場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。

 

身体や甲羅全体に広がっていたり・目にも水カビがついていたらすぐに病院へ!

亀の身体全体や目に水カビがくっついていたら、自力で治そうとせずすぐに病院に連れて行ってあげてください。

特に目は皮膚と違い、デリケートな部分なので悪化してしまう恐れがあります。

また甲羅や身体が全体的に白く覆われているときは重症なのでこの場合もすぐに病院に連れて行き治療してもらいましょう。

 

亀の水カビ病と脱皮の違いまとめ

・脱皮と水カビ病の見分け方

脱皮は薄い膜がひらひらし、水槽内にも取れた皮が舞っている。

水カビ病は綿(わた)のようなものが付着し、亀を水から出しても付着が確認できる。

 

・水カビ病になったら

まずは飼育環境を清潔に改善し、しっかり日光浴させ甲羅と身体を乾燥&殺菌させる

 

自分で判断できない場合は一度動物病院やペットショップに相談に行くことをおすすめすます。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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