もくじ
クサガメの餌の種類(人工飼料・生き餌・冷凍餌)
クサガメは雑食性なので、肉・魚・エビなどの甲殻類・貝類・昆虫・両生類・野菜・水草などの植物、と結構何でも食べます。
しかし飼育下ではこれらを毎日バランスよく与えることはなかなか難しいです。
そのため基本的には栄養バランスのいい人工飼料をメインに与えることがオススメです。
人工飼料(カメ専用フード)について
飼育下では一番基本となる餌です。
ペットショップなどで購入できるカメ用の人工飼料は、栄養バランスが良く作られているため、人工飼料を与えていればカメはちゃんと成長することができます。
またカメの大きさに合わせて与えられるように、エサ自体の大きさも数段階に分けて販売されているため便利です。
↓カメの大きさごとに餌のサイズも用意されています
しかしずっと同じ餌だとカメも飽きてしまうので、たまに人工飼料の種類を変えてみたり、生き餌など他のエサをあげたりすると良いです。
テトラ社のレプトミンは、カメの人工飼料ではメジャーな製品です◎
ちなみに我が家のとんちゃんもレプトミンシリーズで育ってきました!
↓小亀用(甲長5cm未満向け)
↓若い亀(甲長5〜10cm向け)
↓大人の亀(甲長10cm以上向け)
↓とんちゃんの大好物。笑
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生き餌について
生き餌はカメのエサ食いが悪いときに与えると食べてくれたりするのことが多いので、そのような時にも重宝します。
基本的にはペットショップで「餌用」で売っている生き物を与えることをお勧めします。
餌用目的で管理され育てられているので、安全性が高いといえます。
生き餌の種類
生き餌の主なものは、生きた魚や貝類・甲殻類・昆虫です。
魚だと餌用のメダカや金魚。
甲殻類だと川エビやザリガニやサワガニ。
貝類だとタニシやシジミ。
昆虫だとコオロギやバッタ・ミミズ・赤虫・イトミミズなどが挙げられます。
生き餌を与える時の注意点
生き餌を与える場合にはいくつかの注意点があります。しっかりチェックしておきましょう。
注意点
・カメに見合ったサイズの生き物を与える
・自分で捕まえたものは基本的にあげない
・与える前に生き物の状態をチェック
・釣具屋の生き餌は与えない
カメに見合ったサイズの生き物を与える
カメが一回に食べきれるサイズの生き物を餌として与えるようにしましょう。
生き餌は残骸が出ると水を非常に汚します。
食べきれないサイズを与えてしまうと残骸が多くでる原因になります。餌の残骸は網ですくうなどして水槽から出す良いでしょう。
またザリガニやサワガニなどの甲殻類を与える時は、ハサミを取ってからあげると餌を食べる時に挟まれたりなどのカメの怪我の防止にもなります。
自分で捕まえたものは基本的に与えない
あまりオススメしませんが、川や池や草むらで捕まえた生き物を与える時は、その生き物が毒を持っていないか・捕まえた場所の水質などの環境は安全なのか・また寄生虫などのリスクを考慮した上でカメに与えるようにしましょう。
人間の私たちが食品を選ぶ時、どのような物を食べて育った牛や豚なのか、どんな場所で獲れた魚か、農薬を使った野菜なのかなどを気にすると思います。
外で捕まえた生き物がどのように育ったかなどをしっかり把握することはなかなか難しいため、少なからず与えることにはリスクがあります。
例えば、農薬を使っている田んぼ近くの用水路にいるエビを知らずに捕まえてあげてしまっていたら・・・と考えると少し怖いですよね。
他にも寄生虫に感染している可能性もあるため、感染していることに気付かずに食べさせてしまうと危ないです。
そういった意味ではカメさんは自分で食べ物を判断できません。飼い主さんがちゃんと判断する必要があるということを忘れないようにしましょう。
与える前に生き物の状態をチェック
病気の生き餌をあげたりしないように、餌となる生き物の状態をチェックしてから与えましょう。
釣具屋の生き餌は与えない
また生きたミミズや赤虫は釣具屋でも売っていますが、カメの餌用に育てられているものではないので、薬品などが使われていたりするため絶対に与えないようにしましょう。
冷凍餌(冷凍赤虫)について
赤虫などを凍らせたものがペットショップなどで売られています。
人工飼料ばかりで飽きないように補助的にあげると良いでしょう。
あげるときは凍ったまま与えず、一度小さいカップなどに移して解凍し常温に近づけてから与えましょう。
冷たいまま与えてしまうとお腹を壊し消化不良を起こす原因にもなってしまいます。
↓冷凍の赤虫
↓このように小分けのブロックになっています
乾燥エビ(クリル)
川エビを乾燥(フリーズドライ)したものが売られています。
カルシウムが豊富なので、普段の人工飼料と一緒に数匹あげたり、おやつにあげたりすると良いです。(週に1,2回程度)
人工飼料に飽きてしまった時などでもよく食べてくれます。
カメが小さい場合は手で少しちぎって食べやすい大きさにするのがオススメです。
↓乾燥川エビ
↓このような感じです
↓我が家のとんちゃんのおやつです◎
野菜や果物
リンゴやバナナ、スイカ、キャベツやレタス、小松菜なども食べます。
与える時はカメの一口大より小さくカットしてあげましょう。
餌の一日の量や回数
量や回数はカメの甲長にもよって変わってきます。
・甲長5cmまでは1日2〜3回
・甲長5〜8cmまでは1日1〜2回
・甲長8cm以上は1日1〜2回
これを目安に一回に2〜3分で食べきれる量を与えます。
餌の与え方
浮上タイプの餌(水面に浮くタイプの餌)は水場に落としてあげれば大丈夫です。
浮いた餌をカメが見つけて食べてくれます。
↓実際に餌やりの様子を撮ってみました
クサガメにあげてはいけないエサ
塩分・糖分・炭水化物・脂質・添加物が多いものは避けましょう。
クサガメは与えると結構なんでも食べてしまうので、よく食べるからといってカメの健康に良いという訳ではありません。
ものによってはカメに必要な栄養がほとんどなかったり、消化できないものもあるため、栄養失調や消化不良を起こしカメの命にも関わってきますので注意しましょう。
人が食べるもの(加工品やパン・お菓子など)は味や匂いがしっかり付いているものが多く、カメは喜んで食べようとしますが基本的には与えないようにしてください。
カメ以外のペット用人工飼料
熱帯魚や金魚の餌はカメに必要な栄養素が足りていないため、カメ専用の人工飼料の代わりにはなりません。
ずっと与え続けてしまうと成長を妨げたり栄養失調の原因になってしまいます。
ドッグフードやキャットフードは塩分・脂質・炭水化物が多いため与えてはいけません。
人が食べる食品(パンやお菓子・加工品・乳製品・練り物など)
これらも塩分や脂質・糖分や炭水化物・添加物が多く含まれているためよくありません。
乳製品は特にカメがそうかできないためお腹を壊してしまう恐れがありますので十分に注意してください。
かまぼこやはんぺんなども人が食べるために塩分などの添加物が入っているため与えるのはよくないです。
お刺身などの魚介類
一見「魚だし大丈夫じゃないか?」と思ってしまいますが、海の魚は塩分が多いので注意です。カメに必要な栄養素もあまり含まれていないため与え続けると栄養失調の原因になります。
また冷凍された魚介類は解凍した時にチアミーゼという物質が出て、カメが食べてしまうと体の組織を壊したりして栄養失調を招く原因になります。
どうしても魚介類を与えたい時は生であげずに、湯がいてからあげましょう。(チアミーゼは湯がくと分解されます。)
煮干・しらすなどを与える場合は、塩分が強いので塩抜きしてから与えましょう。
塩抜きは、カップに与える分の煮干と多めの水を入れて10分ほどつけておけば大丈夫です。
クサガメはグルメ(餌の好き嫌いがあります)
クサガメにも個体によって餌に好き嫌いがあります。(人間と同じですね)
人工飼料でも製品Aは残さずよく食べるのに、製品Bはあまり食べないで残すなどということがよくあります。
そういう時は製品を変えて与えてみたりしてカメが好む飼料を見つけてあげましょう。
また同じものばかりだと飽きてしまい食べなくなることもあります。
このような場合も同じく製品や餌の種類を変えて与えてみると食べたりします。
そのような時のために2種類くらいは餌を用意しておくとすぐに対応ができて良いです。
買った餌をカメが好まなかった場合は、好む餌と一緒に混ぜて与えるとつられて食べてくれたりするので無駄がなくなります。笑
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クサガメが餌を食べない時の原因と対処法を解説!カメ食欲不振の経験談
過去にとんちゃんも餌に飽きてしまい、ちょっとお高い餌に変更したところすぐがっつきました。笑
↓とんちゃんお気に入りフード(テトラ レプトミンスーパー)
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クサガメの餌の種類やあげ方まとめ
餌の種類と注意点
・人工飼料
基本的には安全で栄養バランスの良い人工飼料を毎日与えてカメを飼育する。
・生き餌
ペットショップで売られている「餌用」の生き物を与えるようにする。
自分で捕まえた生き物を与えるときは、採取した環境や毒の有無などに細心の注意を払う。
釣具屋の生き餌は与えない。
・乾燥餌(クリル)や冷凍餌
普段与える人工飼料の補助的なものとして使う。
人工飼料と一緒にあげたり、おやつとしてあげたりを週に1,2回してあげる程度ですれば十分。
冷凍餌は冷たいまま与えず、解凍し常温に近づけてから食べさせる。
・餌のあげ方と量
一回に2〜3分で食べきれる量を与える
甲長5cmくらいまでの幼カメは1日2〜3回
5cm〜8cmは1日2回
8cm以上は1日1〜2回
・あげてはいけない物
カメ専用以外のペットフード
塩分・糖分・炭水化物・脂質・添加物が多く含まれいるもの
お刺身・パン・お菓子・人間が食べるための加工食品
・カメが餌を飽きないように注意する
カメは同じ餌ばかりだと飽きてしまうことがあるので、違う餌も食べれるように予備で別の餌を用意しておく