もくじ
クサガメなど半水棲亀の飼育にオススメの水槽濾過器(フィルター)3種!
エアポンプで動く投げ込み式フィルター
このタイプは、エアポンプにエアチューブで繋ぎ水中に入れて使う小型のフィルターです。設置もとても簡単◎
フィルターの底面の方からエアをブクブク出して、エアが水面にあがって行く時に発生する水流を利用しゴミを吸い上げ、内部のスポンジで集め取ります。
↓フィルターの仕組み
↓設置例
↓稼働している状態
濾過能力:一番低い
エアポンプで動く簡易的なフィルターなため濾過能力は他のフィルターに比べて低いです。
また小さいため物理濾過がメインで、吸着濾過に使うろ材や生物濾過のためのバクテリアが棲むスペースが少ないためどうしても濾過能力は劣ってしまいます。
作れる水流が弱いので大きなゴミだとなかなか吸い込めなかったりするため、カメさんが大きくなってくると濾過能力不足を感じると思います。
そのため大きくなってきたら単体で使わずに、他にモーター式のフィルターをメインで使い、エアで動く投げ込み式フィルターは補助的に使うことがオススメです。
どんなカメに向いているか:小さいカメ
単体で使うには、小さいカメ(甲長5cm前後)の飼育にオススメです。
濾過能力が低いので、大きいカメさんには他のフィルターをメインにして補助的に使うのがオススメです。
↓とんちゃんが5cmくらいまではこのように単体で使用していました
単体で使った場合の必要な水換え頻度:2〜3日
2〜3日に一回が水換えの目安です。
水流がとても弱いため、どうしても水槽全体の汚れを集めきることが難しく、濾過槽自体も小さいためこまめな水換えは必要になってきます。
また生物濾過の力も弱いため大きな濾過能力は期待ができません。
作動音:騒音がある
エアのブクブク音やエアポンプの振動音があるため、音が気になる場合があります。少しでも音を軽減したい場合は、音が静かなエアポンプを選ぶようにしましょう。
価格:セットで1000〜2000円くらい
フィルター本体は500円前後から、エアポンプは1000円前後から、接続に使うエアチューブは1m100円くらいから販売されているので、それぞれ単品で買っても2000円くらいで収まるためお手頃な価格でスタートできます。
必要な物が一式セット販売されているものもあるのでそちらを買えば楽チンです。
お手頃価格で1000円位からあります。
今回紹介する中では一番安価と言えるでしょう。
↓我が家も使っているオススメのエアポンプ式フィルター(フィルター本体のみ)
↓エアポンプとエアチューブ、フィルター本体のセット
↓音の静かなオススメエアポンプ(こちらも10年以上の愛用品)
メリット:設置が簡単・小さいカメにも安心して使える
・設置が簡単
エアポンプに繋げて水槽に入れるだけなので、設置がとても簡単で使いやすく、作りがシンプルなのでメンテナンスも簡単な点が魅力です。
・小さいカメには安心して使える
水流がとても緩やかなため小さいカメに優しいです。
小さいカメは水流が強いと流されてしまったり無駄に泳いで体力を使ってしまいます。
甲長5cmくらいまでの小さいうちは、単体で使用してもパワーを発揮してくれます。
・作りがシンプルなため手入れが簡単
汚れてきたら専用のカートリッジが販売されているので交換が簡単です。本体はぬめりや汚れをブラシなどで取りあとは水で軽くすすぐだけでOK。
デメリット:濾過能力が低い・作動音が気になる場合がある
・濾過能力が低い
水流が弱いため水槽の隅々の汚れまでは取ることが難しく、また大きいカメには濾過能力不足です。
・作動音が気になる場合がある
エアポンプ自体の音とエアが出るブクブク音がするため作動音がきになる場合があります。
水中モーターで動く投げ込み式フィルター(一番人気)
(水作 タートルフィルター)小型タイプ〜大型タイプまであります。
こちらも水槽内に設置するタイプで小型ですが、電源を使い水中モーターで動くため、水流もありしっかりと汚れを吸い取り濾過してくれる優れものです。
水中に設置して電源をONにするだけなのでとても簡単にスタートができます。
(設置からスタートまでがこのタイプが一番簡単◎)
カメ用なので低い水位でも設置ができて使い勝手も良いです。
水を出す量(流量)は1分間につき小型のもので3〜4リットル・大型のもので5〜6リットルくらいが目安になってきます。
とんちゃんを買ったお店でも、カメの濾過フィルターでは一番使われているタイプと伺いました。
理由はやはり簡単に使えることや高い濾過能力があるからだそうです。
濾過能力:コンパクトだけど高い
作りは小型でシンプルですが、スポンジだけでなく活性炭などのろ材が中に組み込まれているのでニオイなども吸着してくれ、生物濾過もできるため単体でも十分使えます。
しかし、小型タイプのものは濾過槽が小さいためフィルターが目詰まりを起こしやすく、ろ材もたくさん入れられないので生物濾過の容量が不足気味な印象です。
大型のタイプではろ材もしっかり入れられるため十分な濾過能力があると言えるでしょう。
どんなカメにオススメか:小型〜中型のカメがメイン・大きいカメにも使える
小さいカメ〜中型のカメ(甲長15cmくらいまで)にも対応できる点が魅力的です。
大型のカメには少々能力が不足しがちで、まれにぶつかって壊してしまうことがあります。
単体で使った場合の必要な水換え頻度:4〜7日
タイプのフィルターを使う場合は4〜7日に一回が水換えの目安です。
水流がしっかりあるため、水槽全体の汚れを集めてくれます。小型タイプは濾過槽自体は小さいためこまめな水換えは必要になってきます。
また生物濾過の力も弱いため長期間の濾過能力は期待はできません。
大型タイプを使う場合には、濾過槽もしっかり容量があるため7日以上空いても大丈夫な印象です。
作動音:静か
作動音は比較的静かです。
しかし、カメがぶつかってズラしてしまったりするとモーターの振動が伝わり騒音を出す時があります。
しっかり固定することが大切です。
価格:1000〜3000円
1000〜3000円と安価ですが、サイズも大中小あり性能などで製品によって値段の幅があります。
また長い目で見るとカートリッジ代がどれくらいの値段かをチェックしておくことも重要です。
↓オススメの水中モーター式の投げ込みフィルター
小型タイプ
大型タイプ
メリット:小さくても濾過能力しっかり・水槽の景観を損ねない・お手入れ簡単
・小さくても濾過能力がしっかりある
モーターのパワーでしっかり水流を作り、ぐんぐん水を吸って濾過してくれます。中型のカメさんまで対応できる点も良いです。
・水槽の景観を損ねない
ほとんどが水槽の角に設置できるように設計されているため、水槽内もスッキリし景観をあまり損ねない点も魅力的です。
・お手入れが簡単
専用の交換カートリッジが売られているので、交換が簡単にできます。作りもシンプルな部品でできているため、掃除もしやすいです◎
・小さいカメにも安心して使える
小型のため水流が強すぎないので小さいカメさんにも安心して使うことができます。もし水流が強い場合は排水パイプの向きを調整したりすることで対応しましょう。
デメリット: 濾過槽が小さいので大きいカメにはやや能力不足
甲長12〜13cmを超えるカメさんには能力不足になりがちです。
水中に設置するタイプのためどうしても濾過槽の容量が限られてしまい、ろ材を追加したりができない点がデメリットになってきます。
フィルター面積・ろ材が少ないため生物濾過の力が弱く、フィルターのこまめな交換・水換えが必要です。
また大きいカメだとぶつけて壊してしまうときがあります。
大きいカメさんには大型タイプのものを使うと安心です。
濾過槽大容量の外部密閉式フィルター
濾過能力:非常に高い
どんなカメにオススメか:中型〜大型のカメ・数匹での飼育
単体で使った場合の必要な水換え頻度:10〜14日
10〜14日に一回が水換えの目安です。(カメ一匹の場合)
水流が強く、水槽全体の汚れをしっかり集めてくれます。濾過槽自体も大きいため一週間以上は水換えをしなくても水質を維持してくれます。
また生物濾過の力も強いため大きな濾過能力が期待できます。
作動音:静か
価格:小型で5000円〜・それ以上は10000円〜
東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で周波数が違うため注意してください
メリット: 濾過能力がとにかく高い・水換えの頻度が少なくて済む
とにかく高い濾過能力が外部密閉式フィルターの強みです。
こまめに水換えができな場合には、とても力を発揮してくれます。
ろ材の種類を変えることで、水質改善をすることができたりと臨機応変に使えるのでポイントが高いです。
デメリット: 使い方が難しい・掃除が大変・小さいカメには水流が強すぎる場合がある・水漏れ注意・高価・ろ材が高い
クサガメや半水棲亀におすすめの濾過フィルターまとめ
・濾過器(フィルター)の仕組み
物理濾過
→目に見えるゴミをフィルターマットなどで濾し取る濾過
吸着濾過
→目に見えない物質をろ材で吸着する濾過
生物濾過
→バクテリアによってゴミや有害物質を分解する濾過
・濾過フィルターの種類
エアポンプで動く投げ込み式フィルター
→安価で導入が簡単、小さいカメに向いている。濾過能力は低い
水中モーターで動く投げ込み式フィルター
→安価で使いやすく、中型までのカメに最適。濾過能力も小型だけどある。
・濾過槽大容量の外部密閉式フィルター
→濾過能力はダントツ。使い方が難しい。