クサガメ飼育歴15年のYamaです。
カメの飼育で砂利や底砂を入れるべきなのか、それとも入れなくても平気なのか悩むポイントですよね。
この記事では、カメの飼育に砂利や底砂を入れるメリットとデメリットを経験談も含めて解説していきます。
【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの半水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください】
もくじ
砂利を入れるメリット
砂利は単純に飾りで入れる訳ではなくしっかりと役割があります。
砂利を使う本来の理由は記事後半で書いくの読んでみてください。
まずはカメ飼育下で感じた実際のメリットを紹介していきます。
カメが水槽内で歩きやすくなる・カメが落ち着く
砂利を入れることで足掛かりとなり、カメが水槽内で歩きやすくなります。
また砂利があることで少しカメが落ち着きます。
カメの爪研ぎが自然とできる
砂利の上をカメが歩く時に自然とカメの爪が削ってくれるので、爪研ぎの役割を果たしてくれます。カメの爪が伸びすぎるのを防止します。
カメの爪に関する記事はこちら↓
カメの爪が長い時の対処法を解説!爪切りは必要?折れた時の処置について
景観がよくなる
レイアウトのお話になりますが、砂利を入れることで自然な感じが出たり、色彩が増えて見栄えがよくなります。
レイアウトに凝りたい場合は入れるといいアクセントになるかもしれません◎
オススメの砂利
もし砂利を入れるならこちらの「ろかジャリ」がオススメです。
アンモニア・リン・窒素の吸着効果があり、においを抑えてくれます
砂利を入れることで起こるデメリット
一方砂利を入れることによるデメリットもあるので実体験をもとに紹介していきます。
汚れが砂利の隙間にたまり不衛生・掃除に一手間かかる
砂利を入れているとどうしても細かい汚れが砂利の隙間に入り込んで溜まってしまい不衛生になりがちです。日頃からしっかり砂利もお掃除していないといくら水換えをしても水質がすぐに悪くなってしまいます。
使う場合は砂利もこまめな掃除をするようにしましょう。
砂利に匂いがつく
長期間使ったり、砂利掃除をサボってしまうと砂利自体にニオイが染み着いてしまいます。
そのような状態の砂利を使っていると水槽からのニオイが発生しやくすなるため、ニオイが取れなくなった砂利は新しいものに交換することがオススメです。
もし再利用したい場合は、煮沸消毒してから天日干しをしっかりすればニオイが結構取れるので試してみてください◎
音がでる
砂利の上をカメが歩くため、音が出ます。
カメは意外とよく動くため、飼い主さんによっては音が気になりストレスになる場合もあるかもしれません。
かじったり食べてしまう場合がある
砂利をかじってしまったり、飲み込んでしまうことがたまにあるようです。飲み込んでお腹を壊したりする場合もあるということを頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
濾過器(フィルター)が吸い込んで故障の原因にも
濾過器を使っている水槽に砂利を入れると、濾過器が吸い込んだ砂利で停止したり故障することがあります。
濾過器と一緒に使うときは、粗目や大粒の砂利を選ぶ方が安全です。
砂利なしのメリット
では逆に砂利がないと何がいいかをここから解説していきます。
水槽の掃除が楽・水質を衛生的に保ちやすい
砂利がないとかなり掃除が楽になります。余計に汚れもたまらないため水質を維持しやすくなると言えます。
カメが動いても静か
砂利がない分、カメが水槽内で動いた時の騒音がかなり減ります。
飼っている側の捉え方の問題ですが、ストレス軽減にはなるでしょう。
濾過器(フィルター)を使っていても安心
濾過器を使っている場合は、砂利がないほうが安心です。
濾過器が砂利を吸い込んで起こる停止や故障のトラブルを防止できるからです。
砂利や底砂なしのデメリット(特に無し)
とんちゃんはもうずっと砂利なしで生活していますが、これといったデメリットを感じたことはありません。
強いていうなら、爪がやや伸びがちになるといったところでしょうか。
しかし今まで一度も爪研ぎなど爪のメンテナンスはしてきてませんが、特に気になるほど伸びていないので問題無いようです。
関連記事はこちら!
カメの爪が長い時の対処法を解説!爪切りは必要?折れた時の処置について
砂利有り無しを試した感想
今まで、砂利有り・無しどちらのパターンでもカメを飼育した経験がありますが、砂利無しの方が圧倒的にメリットがあるといった印象です。
メンテナンスが楽で水質維持が容易という面でカメにも飼い主にも良いと判断しています。
現に我が家ではずっと砂利無し飼育で何も問題が起きていないため、特にこだわりがなければ砂利は入れる必要は無いと言えるでしょう。
砂利・底砂を入れる本来の意味
砂利を入れる本来の意味として、餌や食べ残し・汚れを砂利の隙間に入り込ませ水中に舞うのを防ぐためです。
そうすることで、水質の悪化を防ぎ皮膚病などを予防したり、砂利にバクテリアを住まわせ汚れを分解させる役割が有ります。
しかし実際の効果は気休め程度・・・
しかし砂利の役割を発揮させるには大量の砂利や設備が必要になります。
水深の浅い水槽でカメを飼育する場合、カメが砂利を蹴ったり潜ったりして結局汚れを舞わせてしまい意味がなかったり、小さい水槽では大量の砂利が使えないことが大半です。
また濾過器との上手な組み合わせも効果を発揮するためには必要になります。
砂利単体だけではカメの飼育水槽内でしっかり効果を発揮させることは難しく、汚れる速度の方が圧倒的に早いため、気休めにしかなりません。中途半端な量の砂利を敷くのは掃除の手間を増やすだけで逆効果です。
カメの飼育には砂利の使用はあまり向いていないと言えます。
水換えの手間が少ない環境を選んだ方が現実的
水質の維持をするには砂利の少ない効果を期待するより、やはりこまめな水換えが一番大切です。そのためにはメンテナンスのしやすさも大きなポイントとなってきます。
そうすると結果的に砂利無しでの飼育という結論になるわけです◎
亀の水槽に砂利は必要なのか?まとめ
・砂利や底砂有りのメリットとデメリット
景観やレイアウトのアクセントになる。
砂利の隙間に汚れがたまり不衛生。
砂利もこまめな掃除が必要。
砂利にニオイがつく。
砂利を吸い込み濾過器のトラブルが起きることがある。
・砂利や底砂無しのメリットとデメリット
デメリットがほとんど無い。
濾過器のトラブルがかなり減る。
水質も維持しやすく衛生的。
掃除の手間が減る。
砂利を使わない方が水質維持やメンテナンスが楽なため飼育が全然楽になります。砂利のメンテナンスもしっかりしてあげられるなら、使っても全く問題ないです。
自分の飼育環境を考慮して試してみてください◎
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!