もくじ
クサガメや半水棲亀の水槽濾過器(フィルター)の選びの方
選ぶときにまず以下のようなポイントに注目しましょう。
・飼育しているカメの大きさ
・水槽大きさと入っている水の量
・濾過器(フィルター)のパワーや性能
・濾過器(フィルター)の使い勝手やメンテナンスのしやすさ
・自分が水換えなどのメンテナンスができる頻度(週何回できるのか)
・ランニングコスト
まずは飼育しているカメの大きさによって濾過器を選ぶ
カメの大きさや成長具合によって濾過フィルターのサイズや種類を変えることがオススメです。
カメは大きくになるにつれて、排せつも多くなり水を汚します。
カメが小さいときは小さい濾過フィルターで間に合いますが、大きくなると小さいフィルターでは濾過能力が追いつかなくなってしまいます。
逆に小さいカメに大きいパワーのあるフィルターを設置してしまうと、水は綺麗になりますが強い水流にカメが流されてしまいストレスになることもあるので注意が必要です。
小さいカメに使う濾過器は小型のものを選ぶ!
小さいカメさん(甲長10cm以下)の飼育には水流の少ない小型サイズの濾過フィルターを選ぶことが大切です。
「とりあえず大きい濾過フィルターを入れれば水は綺麗になるし安心じゃないの?」と思ってしまうかもしれませんが、半分不正解です。
(甲長15cm以上ある大きいカメの場合は、それでほぼ正解なのですが・・・)
なぜなら、濾過フィルターが大きくなると比例してモーターのパワーも強くなるため水流が強くなります。
強い水流でカメが水槽内で流れに逆らえず流されてしまうことがあるからです。
こうなると、水中で餌を食べることも困難になり、頑張って泳ごうとするため余計な体力も使ってしまいます。
また、最悪の場合溺れて死んでしまうということもあり得るので、注意が必要です。(カメさんも溺れることがあります)
大事なのは小さいカメが流されない程度の水流の強さです。
オススメ1:エアポンプ式のフィルター
そのためカメが小さいうちは、エアポンプで動く投げ込み式フィルターやモーターで動く小型の投げ込み式フィルターを使うことがオススメです。
↓エアポンプで動く投げ込み式フィルター(水作 エイトコア)
(我が家はこれを飼育初期からずっと補助的に使っています濾過だけでなくエアレーションもしてくれるので濾過バクテリアの活性にも活躍◎)
このタイプはエアが上がる力で緩やかに汚れを吸い上げるため濾過能力はそれほど高くない代わりに、カメが流されてしまうような水流が出ないため安心です。
↓とんちゃん飼育初期から使ってます
甲長が6cm超えるくらいまではこのタイプのフィルター単体で十分濾過は足りていました◎
オススメ2:水中モーターで動く投げ込み式フィルター
↓モーターで動く投げ込み式フィルター
(とんちゃんが10cmくらいになるまではこのタイプをメインに使っていました)
このタイプはモーターで水を吸い込み濾過をするため、しっかり水を濾過してくれます。
水流はありますが、カメが流されて泳げなくなるほど強いわけではないので小さいカメさんの飼育には一番最適です。
もし大きいフィルターを使う場合は、水流が調節できるものを選んだり、水流を考えた排水パイプの設置が必要です。
小さい亀さんにはSサイズがオススメ!
大きいカメに使う濾過器は濾過槽が大容量なものを選ぶ!
甲長が10cm以上のカメになってくるといよいよ大きい濾過フィルターの出番になります。大きいカメはとにかく水を汚すので、濾過槽が大容量のものを選ぶのがオススメです。
小さいカメと違い、大きいカメは水流が強くても流されて溺れることは滅多にないのでパワーがあるタイプを使っても問題なく飼育できます。
(一応、フィルターの適正水量をチェックして選ぶようにしてくださいね)
そのため、よく使われるのが大型の水中フィルター・外部密閉式のフィルターです。
オススメ3:外部式フィルター
↓大きいフィルター代表。外部密閉式フィルター(エーハイム500)
(このフィルターをとんちゃんに使い始めたのは甲長が10cm超えたあたりからです。もう10年使ってます)
しっかりメンテナンスすればとてもパワフルに動き続けてくれるので、個人的にはかなりオススメ。
↓東日本用(50Hz)
↓西日本用(60Hz)
オススメ4:水中モーターで動く投げ込み式フィルター(大きいサイズ)
先ほどオススメ2でも同じフィルターを紹介しましたが、こちらはもっと大きいタイプです。
↓使い方が簡単で濾過能力も高い大型の水中フィルター
(写真右側 水作タートルフィルター2L)
お店で聞いたら、このタイプは簡単で使い勝手が良いためカメ飼育には一番人気があるそうです。
↓大きい亀さんには2Lサイズがオススメ
水槽大きさと入っている水の量を考え選ぶ
飼っているカメさんの大きさだけでなく、水槽の大きさや水量も考慮することが大事です。水量に見合っていない濾過フィルターを設置してしまうと、濾過不足になってしまいます。
大抵の濾過フィルターには製品パッケージなどに「対応水量」が書いてあるので、選ぶときそちらもチェックし参考にするようにしましょう。
*対応水量とは濾過フィルターが水質を維持することができる水量のことです。
↓こんな感じで記載されています(水作 タートルフィルター L2のパッケージ)
濾過器(フィルター)のパワーや性能・使い勝手やメンテナンスのしやすさを考える
パワーや性能は、濾過フィルターのパッケージの「対応水量」「吐出水量」をまずは参考にしましょう。
*吐出水量とは、濾過フィルターが一定の時間に何リットルの水を出すことが出来るかという数字です。
↓対応水量・吐出水量をチェック(水作 タートルフィルター L2のパッケージ)
この場合、「1分間で最大6リットル(50Hzの場合)/6.7リットル(60Hzの場合)の水をフィルターから排出できる」という意味になります。
その他にどのような濾過の仕組みをしているかや、どれくらいろ材が入るのかもチェックしましょう。
使い勝手・メンテナンスのしやすさ
水換え同様に濾過フィルターの掃除も定期的にやる必要があるため、使い勝手の良さやメンテナンスのしやすさは重要になってきます。
水中モーターの投げ込み式フィルターは、コンパクトなので部品も少なく掃除もしやすく、簡単にろ材交換ができるため本当に手間が少なく便利です。
しかしその分、フィルター掃除は1週間1回くらいとこまめにした方が良いです。
一方先ほど紹介した外部密閉式のフィルターは、部品が多く濾過容量が大きいため掃除が大変な面があります。
面倒な分、フィルター掃除は2〜3週間に1回くらいで済みます。
自分が水換えなどのメンテナンスできる頻度(ペース)を考える
自分がフィルター掃除や水換えの頻度がどれくらいのペースでできるのかを知ることも選ぶ基準になります。
忙しい飼い主さんにだと、とこまめにメンテナンスができないということもあるでしょう。そういう場合は、数週間メンテが不要な大型のフィルターを使う。といった選び方もありです。
逆に週数回水換えなどのメンテナンスがこまめにできる場合は、小型で使い勝手の良い物を選ぶこともできます。
小型のフィルターは最低でも数日に1回、中型で週1回、大型で2〜3週に1回をメンテナンスの目安にしましょう。
ランニングコストを考える
フィルターを使うにあたって、必ずランニングコストがかかります。(主に電気代や交換フィルター・ろ材代)
特に大型の濾過フィルターはマットやろ材もたくさん使うので、小型のものよりお金がかかります。
継続して使い続けられるかが大事なので、コストのことも考えて選びましょう。
亀に使う濾過フィルターの選び方まとめ
・まず飼育しているカメの大きさを考える
飼育しているカメの大きさに合わせてあげることで、カメへのストレスや濾過能力の維持に繋がる。
小型のカメ(甲長5〜6cmくらいまで)は、エアポンプで動く投げ込み式フィルターや水中モーターで動く投げ込み式フィルターがオススメ。
中型(6cm以上)からは、水中モータで動く投げ込み式フィルターや外部密閉式フィルターがオススメ。
補助的にエアポンプで動く投げ込み式フィルターを併用すると濾過能力がさらにアップ◎
・水槽大きさと入っている水の量
・濾過器(フィルター)のパワーや性能
この2つは濾過フィルターのパッケージの「対応水量」「吐出水量」をまずはチェックし、自分の飼育環境に適切かを判断する。
また濾過の仕組みやろ材の入る量をチェック。
・濾過器(フィルター)の使い勝手やメンテナンスのしやすさ
常に使うものなので、自分にとってメンテナンスがしやすく使い勝手がいいものを選ぶことも大切です。
・自分が水換えなどのメンテナンスができる頻度(週何回できるのか)
小型のフィルターは最低でも数日に1回、中型で週1回、大型で2〜3週に1回と濾過フィルターに必要なメンテナンスの目安があります。
・ランニングコスト
使っている上で常にかかてくるものなので、長期で使っていてお財布に負担がないかを考えて選びましょう。
以上のことを考慮して濾過フィルター選びをすることでカメと自分に合った製品をだいぶ絞れるかと思います。
見合ったものを使って飼育環境を向上させていきましょう◎
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!