カメ飼育 水換えのやり方 クサガメ

クサガメの飼育方法

クサガメや半水棲亀の水換えのやり方|頻度や注意点・水槽掃除のポイントを解説【動画付き】

クサガメ飼育歴15年のYamaです。
 
飼育する上で水の水場はクサガメの生活のベースとなる大切なものとなります。
しかし餌の残りやフンによって水はすぐに汚れてしまうので、日々水換えと掃除をすることになるでしょう。
 
水換えをすると言ってもただ汚れた水を捨てて新しい水を入れればいい、というわけではありません。カメさんのストレスや安全性を考え気をつけるポイントが意外とあります。
 
この記事では、クサガメや半水棲亀の水換えのやり方・頻度・注意点・水槽掃除のポイントなどを便利グッズと一緒に解説していきます。
 
 
【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください】

亀の水換え・水槽掃除の前に用意するもの

水換えの時に以下の用品を揃えておくとスムーズに水換えができるのでオススメです◎

バケツ

→水を入れて運んだりするため

 

ホース

→蛇口からホースを伸ばして水を入れる場合必要

 

ポンプ

→水槽から水を抜く時にかなり便利

 

カルキ抜き

→水道水を使う場合はカルキ(塩素)を中和する必要があるため

 

ブラシ・スポンジ

→水槽を綺麗にするため

 

空いているケース

→カメさんの一時避難場所&脱走防止

 

ビニールシート

→水槽まわりに敷いておけば水垂れしても安心

 

水換えの基本的なやり方【動画解説付き!】

少し手順を工夫することで、掃除のしやすさや安全性、カメさんへのストレスが軽減されるのでしっかり覚えておきましょう。

ここで水換えの流れを少し細かめに手順を追っていきます。

濾過器を使っているかいないかでも少し変わりますので、2パターン紹介します。

 

濾過フィルターを使っていない場合

カメを外に出す。

カメの怪我などを防ぐため必ず出してから作業をスタートさせましょう。

プラケースなどに入れてカメを避難させてあげると良いです。

器具の電源を切る

器具の故障や水垂れによる漏電・感電を防ぐため忘れずに行いましょう。


器具を外す

ライトなどの器具が万が一水没すると危険です。

水槽内の陸場なども外に出しておきましょう。

掃除がしやすくなるだけでなく、器具や陸場の隙間に入ってる汚れも見つけられるので衛生的になります。

水槽内や器具の掃除

水槽の壁面や陸場もぬめりが無いようにブラシなどで掃除します

陸場も綺麗にしてあげましょう


バケツをセットし水槽にポンプを入れ水を全て抜く(排水)

水を捨てたらバケツをすすぎ、バケツに綺麗な水を入れる。

この時、水道水の場合はカルキ抜きを投入

*冬場は特に水温にも注意

水槽へ水を入れる

器具をセットし電源を入れる

水温をチェックしてカメを入れる

と、このような感じで行います。

 

濾過フィルターを使っている場合

基本的な流れは一緒ですが、濾過器を使っている場合は水を1/2〜1/3程度を抜くようにしましょう。

全て抜かない方が良いです。ここが一番の大きな違いです。

 

理由は、濾過フィルター内には汚れを分解処理してくれる濾過バクテリアが住み着いており、全ての水を捨ててしまうとバクテリアも一緒に流れて減ってしまいます。

そうするとバクテリアによる濾過能力が下がり水質が安定し辛くなるためです。

また濾過バクテリアにとっては一気に新しい水が大量に入ると水温や水質の環境が大きく変わることになるためダメージを受けてしまいます。

*凄く水が汚れている場合は、もちろん全部換えてしまった方が良いです。

 

↓我が家の濾過フィルター(エーハイム500)

クサガメ 濾過器(フィルター) エーハイム500
実は中にたくさんの濾過バクテリアが住んでいます。おかげでうちの水槽はいつも水が透明です◎

 

水換えの頻度

水槽やカメの大きさ・入れている水量・季節などにより多少は変わりますが、水換え頻度を大きく左右するものは濾過フィルターを使用しているかいないかで決まります。

 

濾過器(フィルター)なしの場合

濾過能力が無いため、1〜2日に一回は必要です。

夏場は毎日しないとすぐに水が腐ってしまいます。

冬場は活性や餌食いの状態を見て、3日に1回くらいでも大丈夫な時もあるでしょう。

 

濾過器(フィルター)ありの場合

濾過器の大きさにもよりますが週1回くらい三分の一程度の水換えは必要です。冬場は活性が低く餌もあまり食べないため2週に1回でも大丈夫なときが多いです。

また、エアポンプを使った簡易的な投げ込み式のフィルターのみ使用の場合は3日に一回は水を換えることをオススメします。

 

↓投げ込み式フィルターはこういうやつ

 

水換え時の注意点

冒頭の水換えのやり方の中でも少し触れましたが、ここでは注意点としてまとめて見ていきましょう。

 

水換え後はカルキ抜きと水温チェック

水換えをしてカメさんを水槽に戻す前に必ずチェックしておきたいのは、カルキ抜きと水温のチェックです。

 

水道水を使っている時はカルキ抜きを必ずしましょう。

水温は水換え前の水温と同じくらいになってから、カメさんを水槽に戻してあげるとストレスが少ないです。

 

冬場は水と湯沸かし器のお湯を使って温度を調整すると早くて楽チンです。

冬の水をそのまま水槽に入れてヒーターで温めると温まるまでに時間がかかってしまいます。

 

↓オススメカルキ抜き

クサガメ 中和剤 カルキ抜き

(当ブログの用品の写真はとんちゃんを買ったお店にご協力いただき、ブログ用として許可をもらって撮らせてもらっています。)

 

水が入った状態の水槽を持ち上げない

力のある男性とかだと意外とやってしまいがちなパターンです。

排水溝が遠かったりして、バケツに水を出すのが面倒になると水槽ごと水捨て場に持って行ってバッシャーンって勢いよく捨てたくなる気持ちはよくわかります。笑

 

しかしこれ、危険です・・・特にガラス水槽はもっとも危険なので絶対やらないでください!

 

「力があれば落としたりしないから大丈夫!」という問題ではないです。

そもそも水槽は水が入った状態で持ち上げられることを想定して作られていないのでぶっ壊れる可能性大です!

実際に、友人がこれをやってお風呂場で水槽割って大怪我してます・・・

あと水の入った水槽は重くて安定しないため、ギックリ腰のリスクもあります。

 

 

器具の電源は必ず切り、器具は外してから行う

水換え中の水垂れによる万が一の漏電・感電を防ぐ目的と、器具の破損を防ぐ目的があります。

濾過フィルターは水が少ない状態になるとモーター部分が空回りしてダメージを負ってしまうこともあり、運転音の騒音が出たり、最悪動かなくなる場合もあります。

水中ヒーターは、製品によっては電源が入ったまま水中から出してしまうと高温になり壊れたり、うっかり触ってしまい火傷をすることがあり注意が必要です。

ちなみにYamaも火傷したことがあります・・・

 

ライトは水換え中にぶつかって水没したら一発で壊れることが多いです。

そして感電の恐れがあるので超注意です。必ず外してから水換えしましょう。

 

実はこれも経験済みです・・・

粗相をしてライトを点灯して乗っけたまま水換えして水槽にドボンしてヒヤッとしました。

感電したりはせずセーフでしたが、当然ライトはぶっ壊れました。

とんちゃんも自分も感電してたらと思うと今でもゾッとします・・・

 

掃除に洗剤は使わない

基本的に洗剤を使わないようにしましょう。

何故なら、洗剤のすすぎ残しがあるとカメさんにとっては毒になります

 

また濾過フィルターを使用している時は洗剤を使ったことでバクテリアも死んでしまうので、濾過能力が下がってしまうのでそちらも注意が必要です。

実際我が家の水槽は13年間一度も洗剤を使わずに飼育していますが、特に問題はありません。

 

メラミンスポンジ使う時の注意

メラミンスポンジ(ゲキ落ち君みたいな製品)は、頑固な汚れでもしっかり落としてくれるので水槽掃除でも活躍してくれます。

しかしメラミンスポンジはとても細かい研磨剤のような粒子でできていて、消しゴムのように削れながら汚れを落としていくものです。

 

そのため、使用後に水槽内で絞ったりすると粒子が水槽内にたくさん入ってしまいますので注意しましょう。

カメはその粒子が入った水を飲むことになってしまいます。

 

もし自分の湯のみをスポンジで掃除してから、流さないでそのままお茶を入れて飲むのは嫌だし、なんかやばいのは想像つきますよね。

またアクリル水槽に使うのは絶対にNGです。

メラミンスポンジの粒子が水槽を傷つけてしまうので、水槽が一発で曇ってしまいます。

 

水換え中もカメはしっかり管理する

水換えのときまずはカメさんを外に出しますが、その後が大切です。

どっかに脱走したり、踏んでしまったりしないように空いているケースなどに入れてしっかり管理しましょう。

 

特にカメさんが小さい時は注意が必要です。

棚の隙間とかに逃げてしまったりすると救出が大変です。汗

 

我が家の場合は隣の誰もいない部屋で散歩させています。笑

しかし以前に、水槽の近くで散歩をさせていたら、いつの間にか足元にやってきていたとんちゃんを踏みそうになったことがあり焦った経験があります。
人懐こい故にこういうこともあります・・・

 

それ以降は、誰もいない部屋で散歩か、空いてるバケツや洗面器・ケースに入れて水換え中は待機してもらっています。

↓バケツで待機中のとん

水換えが30分以上かかりそうな時は甲羅の厚さが半分くらい浸る量の水を入れてあげると安心です。

 

水槽掃除のポイント

水槽の床面・壁面・陸場に使っているものは、ブラシやスポンジでぬめりやコケを取るようにしっかり洗いましょう。

砂利を敷いている場合は、一度すくってバケツなどに移し、お米を研ぐような要領で水を流しながらすすぐと良いです。

水槽の表面も埃がついたりして汚れていたら濡れた布とかを使い拭くと水槽も綺麗に見えます。

 

水換え用のポンプ(ペットシェル フィッシュクリーナー)

*アクリル水槽を使っている場合は、専用の掃除用具でやるようにしましょう。

 

水換え・掃除の便利グッズ

ちなみに我が家はこれを使ってます◎場合によって使い分けています

 

亀が水換えで受けるストレスについて

こまめに水換えをすることによって水は綺麗になるので、カメが受ける水質的なストレスは大きく減ります。

しかしその一方でカメにとっては、捕まえられて住んでいる環境から一度外に追い出されるため、環境的なストレスを多少は受けるとも言えるでしょう。

 

特に毎日や1日置きなど頻繁に水換えを行う場合は、カメさんにとっては毎日そういったストレスを与えている可能性があるということです。

いくら丁寧に水換えをしていても、亀にとっては多少のストレスはあるということを知っておきましょう。

 

ストレスを受ける度合いは個体差や慣れ・飼育年数・カメの大きさなどでばらつきがありますが、デリケートなカメさんだとストレスで餌食いが悪くなったりするケースもあります。

特にカメが小さいうち(幼カメ・稚カメ)は、そういった環境的なストレスを受けやすいので、餌食いが悪くなるなどストレスの影響が顕著に見られます。

 

 

↓とんちゃんを買ったお店でも実際にこんなお話を教えてくれました。↓

小さいカメたちの水槽(濾過フィルターなし)を毎日水換えする場合と、濾過フィルターを入れて週1回だけ水換えする場合で両方試したそうです。

 

結果は、濾過フィルターを入れて週1回水換えをした水槽のカメたちの方が餌食いが良くなり、人への警戒心も少なくなり、人によくなつく個体が多くなったということでした。

これがはっきりわかってからは、お店ではフィルターを導入して水換えストレスが少ないようにして小さいカメさんたちは管理しているそうです。

 

実際、我が家でも濾過フィルターを使って飼育しており、単に水換え頻度を減らして楽をするためだけでなく、カメさんへのストレスを軽減するためでもあります。

濾過フィルターは水を綺麗にするだけでなく、環境的なストレスも軽減してくれる役割も果たしてくれるのでオススメです。

 

クサガメや半水棲亀の水換えまとめ

・水換えの手順

カメを外に出す。

器具の電源を切る。

器具を外す。

水槽内や器具の掃除

バケツをセットし水槽にポンプを入れ水を全て抜く(排水)

水を捨てたらバケツをすすぎ、バケツに綺麗な水を入れる。(この時、水道水の場合はカルキ抜きを投入)(*冬場は特に水温にも注意)

水槽へ水を入れる

器具をセットし電源を入れる

水温をチェックしてカメを入れる

濾過フィルターを使っている場合は、水を抜く量は1/21/3程度OK

 

・水換えの頻度

濾過フィルターなしの場合は、1~2日に一回水を全て入れ替える。

夏場は毎日。

濾過フィルターありの場合は、週一回で1/21/3程度水を入れ替える。

 

・水換え・掃除の時の注意点

水換え後は、カルキ抜きと水温をチェックしてからカメを水槽に戻す

水が入った状態の水槽を持ち上げない

機具の電源は必ず切り、機具は外してから水換えを行う。

掃除に洗剤は使わない

メラミンスポンジを使う時は注意する

水換え中のカメさんは安全な場所に避難させる

 
安全やカメさんへのストレス軽減のことも考え少々細かく書きましたが、慣れてしまえば全然大変なことではないので、怠らずにやってみましょう!
 
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
 
 

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