クサガメ飼育歴15年のYamaです!
カメを飼育していて意外と多いトラブルが脱走です。
のんびりゆっくり過ごしているイメージのあるカメですが、実は見た目以上にパワフルで機動力があり、飼育環境によっては容易に脱走してしまいます。
この記事では、カメの脱走の原因・脱走しないための対策・脱走してしまった時の対策について解説していきます。
オススメの水槽レイアウトや実際に脱走してしまった経験談なども交えて書いていくので、参考にどうぞ!
【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの半水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください◎】
カメは脱走が得意な生き物
カメは重い甲羅を背負って陸を歩いたり、水中で素早く動くために4本脚は結構力強く発達しています。
飼育している方はわかると思いますが、陸上での逃げ足もとても速く、のろまなイメージとは真逆です。
ちょっとした高さの場所なら登ることもできるため、水槽の高さが低かったりすると容易に登ってしまい、脱走してしまいます。
カメ脱走の主な原因と対策
脱走の原因となり得る主なものはこれから紹介する以下の3つほどです。
これらを気をつけるだけでかなり脱走する率が下がります◎
それでは各々の原因と対策をチェックしていきましょう。
画像はまさにこれから紹介する3つを対策していないときに撮られた脱走直前のとんちゃん(約10年前)
ちなみにこの手法で脱走を3回ほどされました。。。汗
原因1:水槽の高さが足りていない(低い)
水槽の高さが低いと脱走する大きな原因となります。
カメは前脚がかかるくらいの高さの場所なら登ってしまうことが多いです。
それくらい登る力があります。
特に成長過程で気づかぬうちに大きくなっていて、脱走するパターンがあります。
対策:高さのしっかりある水槽を選ぶ(一番大切!)
まず脱走させないために何より一番大切なのは、水槽の高さあるものをしっかり選ぶことです。
壁際でカメが立ち上がって前脚をの伸ばしても水槽のヘリに届かないくらいの高さは最低限必要です。
そのため、しっかりとカメさんの大きさと水槽の高さと陸場の高さはよく考えて選びましょう。
陸場の一番高い場所から水槽のへりまでの高さが甲長の1.5倍以上を確保しておけばひとまず安心です。
こちらの記事でも水槽の高さと大きさと陸場の高さのバランスについて書いてあるので参考にどうぞ↓
クサガメ飼育水槽の器具の設置とレイアウトを解説|最初にカメを入れるまでの工程を公開【初級編】
原因2:水槽にフタなどをしていない
水槽の上にフタやカバーなどをしていないことも原因になります。
仮に水槽の高さが低かったりした場合しっかりフタをしておけば防げることもあります。
対策:フタはカメがどけられないようにしっかり設置
カメは力が強いため乗せただけのフタだと簡単にどけてしまうので、重りなどを乗せておくとより効果的になります◎
注意:夏はガラス蓋など風通しの悪いフタは避けて、網目状のフタなど通気性の良い物使うようにしましょう。
原因3:器具などが足掛かりになっている
水槽内に外部式フィルターや投げ込み式フィルターなどの器具を設置している場合は、注意が必要です。
フィルターのパイプなどを足掛かりにして登ってしまうことがあります。
特に陸場と器具が近いと登って脱走しやすくなるため注意が必要です。
過去にこのようなレイアウトにしてしまって脱走された経験があります。汗
対策:陸場とパイプなどの器具は離して設置(おすすめのレイアウト例)
以下の写真のようにしてレイアウトすると脱走しにくくなります。
良い例のレイアウトにしてからは10年近く脱走事件は起こっていません◎
カメが脱走したがる(水槽の外に出たがる)そもそもの原因と対策
そもそもカメさんがなぜ脱走したがる(水槽の外に出たがる)のか原因をいくつかあげていき対策を紹介します。
我が家でもクサガメを飼育し始めた時は知識が乏しく、脱走の経験も何度かあります。(全てすぐに発見されましたが…汗)
やたら脱走しようとした時ってだいたい以下の項目が原因でした。
【共通点があるのでこちらの記事も参考にどうぞ↓】
カメが水槽で暴れる理由と原因は?うるさいときの対処方法を解説!
飼育環境に不満がある(ストレス的要因)
多くの原因があるのは飼育環境への何かしらの不満があるパターンです。
やたらとカメさんが脱走を試みたり、水槽内で暴れる場合はこちらを見直す必要がある場合が多いです。
水が汚れている
水槽の水が汚れているとカメは、水を飲むことができません。
そのため綺麗な水場を求めて脱走を試みる場合があります。
水換えをしてあげると落ち着くことも多いです。
【水換えに関する記事はこちら↓】
クサガメの水換えのやり方|頻度や注意点・水槽掃除のポイントを解説
水槽が狭い・運動不足
水槽が狭いと運動不足になりカメさんもストレスが溜まってしまいます。
広い場所で動くために水槽の外の世界を求めている場合も脱走などの行動をします。
小さい水槽で飼育している場合は定期的なお散歩をすることで、脱走行動が減ったりします。
【カメのお散歩に関する記事はこちら↓】
クサガメや半水棲カメのお散歩|やり方や注意点・オススメの場所を解説
クサガメや半水棲カメをベランダでお散歩させる|必要なもの・注意点を細かく解説!
隠れ家を探している(水槽に落ち着く場所がない)
意外とあるのがこの隠れ家を設置していないパターンです。
カメさんは隠れ家がないと落ち着かない個体が多いです。
落ち着く場所がないため、隠れられる落ち着く場所を求めて脱走を試みたりします。
隠れ家を設置してあげると落ち着いてくれることが多いです。
冬場(冬眠前)
ヒーターを使わずに飼育している場合、冬に向けて気温が下がってくるとカメさんが冬眠する場所を探すために水槽から出たがることがあります。
そのような場合はヒーターを入れたり、冬眠の準備を考えましょう。
【冬場の飼育に関する記事はこちら↓】
カメ飼育のヒーター使用はいつからいつまで?夏は必要?お答えします!
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クサガメや半水棲カメに使う水中ヒーターの使い方・選び方!実際に使った感想や失敗談を紹介
好奇心
カメさんは意外と好奇心旺盛な生き物です。
水槽の外に気になるものがあると興味を示して出たがったりします。
脱走してしまった時の対処
万が一脱走してしまった時は慌てずに対処しましょう。
カメは薄暗い場所や狭い場所に隠れるのが好きなのでそのような場所をまずは探してみましょう。
屋内の場合:家具の隙間や下・お風呂場などから探す
屋内で脱走してしまった場合は、ほぼ間違いなく室内のどこかに隠れているので踏んでしまったりなどしないように足元に気をつけてじっくり探しましょう。
よくあるのが家具の隙間や下の狭い暗がり、水場があるお風呂場などに隠れているパターンです。
床に置いてあるお布団の中に隠れることもあるので注意しましょう。
ちなみに我が家のとんちゃんも、室内の散歩中に見当たらなくなった場合は家具の隙間か布団に潜り込んで隠れています。
屋外の場合:植え込み・水場などから探す
お庭やベランダなど屋外で脱走した場合は、探すのが大変になります。
まずは近場の植え込みや水場がある場所・側溝などに隠れている可能性があるため探してみましょう。
屋外で逃げてしまった場合、天敵に襲われたり・人や車などにぶつかってなど事故に遭ってしまう可能性もあるのでいち早く見つけてあげることが大切です。
夏場は特に熱中症や脱水症状を起こしやすいため、早急な対策が必要です。
亀の脱走対策まとめ
<カメを脱走させないための3か条>
・高さのある水槽をまずは選ぶ(一番確実!)
・水槽にしっかりフタをする(夏は注意!)
・水槽内の器具が脱走の足場にならないようにする
<脱走してしまったら>
・屋内
まずは家具の隙間やお風呂場・布団の中にいることもある
・屋外
近くの植え込みや水場・側溝を探す!
(夏は特に早急に!)
まずは飼っているカメさんが脱走しないように、しっかり対策をとっておくことが大切です◎
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!