カメ飼育 水槽台の選び方と置き方

クサガメの飼育方法

クサガメ飼育の水槽を置く台の選び方|水槽台と家庭用ラック・床置きを比較して解説

クサガメ飼育15年目のYamaです。
 
飼育水槽設置にあたり、水槽自体の基盤となる台選びや床について知ることは長期間飼育する上でも重要になってきます。
 
・水槽専用の台を使うときの選択のポイント
・水槽を床に設置するときの注意点と必要な対策
・その他ラックやカラーボックスに置く場合の注意点と対策
 
今回はこの3つの項目について、解説していきます。
 
【この記事はクサガメに限らずミドリガメやイシガメ、ゼニガメなどの水棲カメにも共通するものなので参考にしてみてください】
 

水槽専用台に設置する場合

設置した時に一番見栄えが良く機能的なのはやはり水槽専用台です。

家庭用のラックよりお値段はしますが、水槽を置くことを前提に作られているので、耐荷重性や防水・耐水性に優れてるため安心して使用ができます。

また飼育器具のコードなどもスッキリ隠せる工夫がされていたり、飼育用品の収納棚がついているものもあるので利便性もあります。

 

おしゃれなデザインの台を選べばインテリア性も増します。

(クサガメがおしゃれなインテリア向きかはどうかは別として・・・笑)

 

カメの水槽台を選ぶ時のポイント

・水槽サイズにあったものを選ぶ

ぴったりのサイズを選ぶことで安定性や見栄えも良くなります。

・耐荷重あり強度がしっかりしていること(60cm以上の大きい水槽は特に大事

水槽用の台でも一応チェックはしておきましょう。

・収納などの機能性が高いか

収納に長けたものを選ぶと設置した時の見栄えが良いです。

・デザイン性

お部屋のインテリア似合うような素材、色、質感のものを選ぶと良いです。

台の高さも見栄えに影響するのでここも忘れずにチェックしましょう

 

注意するポイント:水槽サイズにあったものを選ぶ・床の強度を考慮する

・水槽サイズにあったものを選ぶ

水槽より小さいサイズの台は絶対にNGです。

水槽に負荷がかかり水槽破損の原因になります。

水槽より大きいサイズを選ぶ場合は台の支柱の位置や重心を考えて水槽をおきましょう。置く場所を間違えると、バランスが悪くなり転倒する原因にもなります。

 

・大きいサイズの水槽(60cm以上)を置く場合は、それなりの重量がかかることを想定し、床面が長期間重さに耐えられるのかを必ずチェックしましょう。

いくら水槽台が専用のもので頑丈にできていても置く場所が弱くては意味がありません。事故の原因にもなるので特に注意が必要です。

60cm以上の大きな水槽を置く場合は、床の状態によってはリフォームなどの補強が必要なこともあるので、しっかりコンディションをチェックしたうえで水槽が置けるのか判断しましょう。

 

水槽を床に設置する場合

抜群に安定感があるのは床への設置です。

地震などによる転倒の心配もかなり少ないので個人的にはオススメで、コストもかからないのも魅力です。

一方で見栄えが微妙というデメリットもあります。

 

注意するポイント:直置き注意!

まず床の素材ついて考えてみると屋内だとフローリングや畳、屋外だとコンクリートといったとものがほとんどだと思います。

 

・直置き注意!

どの床でも基本的に床への直置きはオススメしないです。

フローリングや畳の場合は水槽を長期間直置きしていると、水槽の跡がついてしまい取れなくなる場合があります。

コンクリートの場合は跡に関してはあまり気にする必要はありませんが、硬く場合はザラついている分、水槽の底面が傷ついたりなど破損の原因となりやすいため注意が必要です。特にアクリル水槽やガラス水槽は注意

衣装ケースの場合は丈夫なのでそんなに気にせずOKです。

 

必要な対策など:水槽の下に板とマットを敷く

フローリングや畳の場合は、まず浸水対策と緩衝材として一番下に水槽サイズ以上の大きさのビニール性のマットを床に敷く(レジャーシートとかでもOK)

次にその上に水槽サイズ以上の平らな板を置きます。厚さが1cm以上ある合板がオススメです。

そして合板の上に水槽用の薄いマットなどを敷くとより安心です。

 

*置く板は継ぎ目がない一枚板を選びましょう。小さい板を2枚横に並べて置いたりすると歪みが出やすくなり水槽にも負担がかかります。水槽よりサイズの大きい板を選ぶことで重さによる負荷も分散されるので床に跡がつきにくくなります。

コンクリートの場合は水槽の底面保護目的として板だけの設置でも良いかと思います。

このような対策を取ることで、床への負荷・水槽への負担が軽減されます。

 

市販の家庭用ラックやカラーボックス・メタルラックなどに設置する場合

ホームセンターなどで売っている家庭用のラックは、水槽専用台よりも安価で手軽に購入できます。

ですが家庭用ラックなどは、ほとんどが水槽を置く想定で作られていないので耐荷重や防水対策が甘い場合が多いため、個人的にはあまりオススメしない方法です。

しかしクサガメ飼育の小型水槽(30〜40cm以内)の場合であればポイントをしっかり抑えたうえで設置ができます。

*市販ラックなどを台に使う場合は全て自己責任でお願い致します。

 

注意するポイント:大きな水槽は置かない・対荷重を必ずチェック!

・説明書で水槽を置くのは可能かチェックする

・耐荷重が何キロまでなのかをチェックする

総耐荷重だけでなく、一段あたりの耐荷重もチェックしましょう。

 

・簡易な組み立てのラックやカラーボックスは避ける

・天板がしっかりした物や厚みのある物など作りがしっかりしたものを選ぶ

・メタルラックなどの金属製のラックに置く場合はサビによる劣化に注意する

 

必要な対策など:メタルラックの場合

・メタルラックの例

よく水槽台に使われる家庭用ラックのひとつにメタルラックがあります。

*使う前に必ず総耐荷重だけでなく、一段あたりの耐荷重もチェックしましょう!

 

↓昔小型水槽の台にしていたメタルラックです

メタルラック 水槽設置

安価で丈夫なのですが、水槽台として使うには少しアレンジが必要です。

見ての通りこのタイプのメタルラックは棚板が格子状になっています。

このまま水槽を置いてしまうと、水槽の重量が均等に分散されず、水槽底面と格子との接触面に負荷がかかり水槽の破損の原因となります。

そのようなトラブルを軽減するために、棚板のサイズに合わせた合板などを置き、水槽用マットを敷いた上に水槽を設置しましょう。
そうすることで水槽底面とラックにかかる負荷が均一になります。

 

またメタルラックは4本の支柱が細いので、床に負荷がかかり跡をつけてしまう恐れがあります。

ですので、ラックの下にもラックのサイズに合わせた板を1枚置いて床を保護しましょう。

↓水槽ではないですが我が家のオーディオ用メタルラックの例

メタルラック

2cm幅の合板を置いて畳の保護をしています。

 

Yama家の水槽設置例

ほとんど床置きスタイルに近い設置方法ですが、少し高さが欲しかったため合板で頑丈に作った台を使っています。

↓実際にこのような構成で設置しています

 

クサガメ飼育の水槽台についてまとめ

・水槽専用台

使い勝手、見栄え、安全性などトータルで良い。しかし値段が高い。

 

・床置きスタイル

コストが一番かからない、抜群の安定性。しかし、見栄えが悪い。

 

・家庭用ラックを台にする

耐荷重などをしっかりチェックしたうえでアレンジを加えれば小型水槽なら一応置ける。

これは正直オススメできないので、やる際は完全に自己責任でお願い致します。トラブルで困るのは自身だけでなくカメさんも同じです。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!

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